食欲不振で悩んでいる人は多くいます。食欲不振による漢方治療が向いている人は、西洋医学治療をすでに行っているが、中止すると元に戻ってしまったり、悪化してしまったりする人です。また、薬を飲むと症状が収まるが、副作用のため服薬を続けられない人、ある程度良くなったがまだ症状が改善しない人などです。
西洋医学的な処方によって食欲不振を一時的に改善することはできます。しかし、多くの場合服薬を中止すると元に戻ってしまうようです。
それは結局、体質が改善されていないためです。漢方では低下してしまった機能を正常に近づけ、消化器だけでなく全身がより健康になるように治療を行います。とくに、自律神経系統の乱れによる食欲不振やストレス性の食欲不振に効果が大きいようです。
単なる食欲不振にとどまらず、疲れがとれない、すぐに横になる、朝起きられない、いつもふらつくなどの症状を合併する場合は、消化器だけでなく全体の体質改善が必要になります。これらの場合治療に時間がかかることもしばしばです。