肺と大腸は表裏!
肺に何らかのトラブルが起きて呼吸ができなくなった時、肛門から酸素を送り込み、腸に肺の代わりをさせるということが成功したというニュースを見ました。東京科学大学の武部教授らが開発した方法で、ニュースで知っている方もいらっしゃるかと思います。奇想天外とも思える方法に感心しましたが、私が驚いたのは、大腸と肺が関係あるということです。
というのは、漢方の話になりますが、漢方は陰陽説でできている医学です。すべてのものを「陰」と「陽」という対立しているが、補い合う要素を持つもので説明する説です。月と太陽、夜と昼、冬と夏などです。人間のからだも例外ではなく、陰と陽からできていると考えます。臓器それぞれに陰と陽があり、例えば肝臓は「陰」ですが、それに対する「陽」は胆のうとなっています。腎臓も「陰」ですが、それに対する「陽」は膀胱です。対立しているといっても、それぞれ関連があり、補い合っているのです。そして、肺は「陰」ですが、それに対する「陽」は大腸なのです。肝臓と胆のう、腎臓と膀胱は陰と陽、言い換えると裏と表で、これらが関連しているのはわかるのですが、肺と大腸が裏表の関係にあるとはあまり思えません。東洋医学の解説書には肺と大腸の関連について、もっともらしいことが書いてありますが、私はあまり納得していませんでした。ところが肺がトラブルで呼吸ができないとき、大腸がその代わりになるということで、肺と大腸は大いに関係ある臓器ではないですか。肺と大腸の陰陽の関係はどうやら信用してもよさそうです。
2000年以上も前の人たちが、このようなことを考え、それが、昔の人に失礼ですが、意外に適切なことに驚きを感じます。さらに、なぜ肺と大腸が関連のある臓器と考えたのか知りたい気がします。東洋医学の理論は古臭く、あまり信用してはいけないものと思っていますが(ちょっといいすぎかも)、意外に実際とあっているので、かなり信用できるのかな、と思い直したりしています。
蛇足になりますが、心臓は「陰」でそれに対する「陽」は、なんと小腸なのです。心臓と小腸が裏表で関連しているとはとても考えられず、あまり納得いかない陰陽です。しかし、肺と大腸が関係しているということがあったように、そのうち何か発見があるかもしれません。










