3食食べましょう
食欲の秋です。漢方薬を飲んでいると、自然と食欲が出るのですが、暑かった夏の後は、からだが体力を回復しようとして、つい食べすぎになってしまいます。そこで、前回に続いて食事が大事という話です。
現代は、いつでもどこででも食べられる便利な世の中のため、食事の時間は軽視されがちです。しかし、朝食、昼食、夕食と規則正しく、3食食べた方が良いようです。
まず朝食です。忙しい現代社会では食べない人も結構いますが、食べるべきです。朝食を食べると、からだを睡眠モードから、働くモードに切り替えることができるからです。さらに朝食抜きというのは血糖値が上がりやすくなり、糖尿病のリスクが高くなります。夕食より朝食をたくさん食べた方がやせるという研究もあります。肥満の人の1日に食べるカロリーを同じ(やせる程度の少ないカロリー)にして、朝食に食べるカロリーを多くする人たちと、夕食に食べるカロリーを多くする人たちの2群に分けて3か月間経過をみました。すると朝食にカロリーを多く摂った人たちの方が、夕食のカロリーを多く摂った人たちよりも、体重の減少が大きかったのです。朝たくさん食べて、夜は少ない方が体重減少にはよく、健康にようです。実際、朝食を取らない人は心臓病や脳梗塞になる割合が、朝食をとる人に比べ、20%以上も高いというデータもあります。
次に昼食です。忙しさのため昼食を食べ損ねるという話はよく聞きますが、これもよくありません。昼食を抜くと飢餓状態となり、ストレスとなります。血糖値を不安定にし、脳に影響を与え、集中力の低下やイライラなどを引き起こしてしまい、仕事能率が下がります。
最後は夕食です。大昔の食べ物の少ない時代は、朝になると人間は狩りに出たり、あるいは木の実などを採ったりして、収穫したものを夜に食べて寝るという生活だったと思います。この食事のパターンは、食べたものが効率よく脂肪として蓄えられるのです。つまり、空腹で働き、長時間空っぽだったお腹に食べ物を入れ、寝ると、脂肪がつくということです。食料の少ない時はこれが良かったのですが、飽食の現代では不都合です。しかし、昔とからだのメカニズムは変わっていないので、昼食を食べてから夕食までの時間が長いと、空腹の時間が長くなり、大昔の食事パターンと同じになります。つまり、食べてすぐ寝るということになり、脂肪がたまりやすくなり、あっという間に太ってしまうということです。これ以外にも夕食が遅いのはよくない理由があります。夕食が遅いと、朝起きても頭がボーッとして、すっきり起きられなくなります。また、起きても食欲が出なく、朝食をぬいてしまうことになりがちです。朝食を抜くとよくないのは最初に書いた通りです。
まだまだ書きたいことはありますが、そのうちに書くことにして、要するに食事は規則正しく3食食べて、夕食は遅くならないようにしましょう。
 
					


 
									 
									 
									 
										 
										






 
						 
						