症例 3
以下の文章を昨年の暮れに書きましたが、アップロードを忘れてしまい遅れてアップロードです。
久々に症例を。風邪を引いくと鼻水がなかなか止まらなく困っていたのが、漢方薬であっという間に治ったというものです。患者は20才台後半の男性で、風邪を引くと、鼻水がなかなか止まらなくなることが以前からありました。今回も風邪を引いて、鼻づまりとともに鼻水が止まらなくなりました。鼻水はやや黄色く粘稠で、かんでもかんでも出てきます。いろいろな現代薬を試しましたが、改善しません。そこで試しに葛根湯加辛夷川芎(かっこんとうかしんいせんきゅう)という漢方薬を煎じて内服してみました。すると驚くことに、薬を飲んでまもなく鼻水がほとんど出なくなり、鼻づまりも解消し、ほぼ治った感じになりました。念のためもう一日だけ漢方薬を煎じて飲みましたが、それで治ってしまいました。今まであんなに治療に苦労したのに驚きました・・・文章が一人称になっているのでわかると思いますが、患者は40年ほど前の漢方を本格的に始めた頃の私です。風邪を引いた後、いつも鼻水がなかなか止まらなくなり困っていました。いろいろな現代薬を試したし、他の先生にもよい薬はないか尋ねましたが、効果のある薬はありませんでした。つまり、現代薬はいい薬はなかったのです。しかし漢方薬で治療してみたら、あっという間に治ってしまい、本当に驚きました。現代薬というのは万能ではなく、こんな簡単な治療もできないことがわかりました。それに対し、漢方薬は症状に対してきめ細やかに対応できる医学であることを身をもって知りました。また、漢方薬は効果があるものとはわかっていましたが、これほど即効性があり、効果が強力であるとは思っていませんでした。
今はここまで漢方がすごいとは思っていませんが、病気によっては現代医学のほうが優れていると思っています。
漢方薬に対する考えが、さらに変わった昔の思い出話でした。