蒸し暑いと思ったら涼しくなるなど、気温変化が大いので体調を崩しやすい時期です。身体がだるいと訴える方も多いです。この状態で夏に突入したら(明後日くらいから梅雨明けのようですが)、夏の暑さに負け、コロナウイルスに感染しやすくなり、重症化もしやすくなります。体調を整えて、免疫力を落とさなければ、基礎疾患のない若い人ならコロナウイルスなど恐れることはありません。8割の人が無症状、あるいは軽症で終わるのですから。

この気候では自律神経の調子が乱れ、眠りの質が悪くなりやすいので、特に気をつけたほうがよいです。睡眠時間は十分なはずなのに「だるいです」と訴える人を診察すると、疲れがたまっていることがしばしばです。そこで話をよく聴いてみると、夜中に何回か目を覚ます、物音ですぐ目を覚ましてしまうようなことがあり、睡眠の質が悪いことがわかります。睡眠時間は十分でも睡眠の質が悪いので疲労がたまり、身体がだるくなっているのです。生活を規則正しくして自律神経を整えましょう。この上で注意することは、眼を使いすぎないことです。眼の使いすぎから肩こりがひどくなって、脳の興奮が冷めず、眠りが浅くなることが多く、睡眠の質を低下させてしまうからです。

水分の取りすぎも、食欲を落とし、胃腸系を乱すのでよくありません。特に腸は免疫の主役ともいえる臓器なので、腸の乱れは免疫力を落とします。マスコミで「水分を取りましょう、喉が渇く前に飲みましょう」といっていますが、「いい加減にして下さい」と言いたくなります。胃腸が丈夫な人ならまだしも、胃腸が丈夫でない人が過剰に水分を取ったら、食欲が落ち、下痢しやすくなるということがわからないのでしょうか。その結果、夏バテ、熱中症に成りやすくなると思いますが。

話が少し脱線しましたが、寝不足と水分の取りすぎに気をつけて、コロナ感染症に感染しない、あるいは感染しても、重症化しないように免疫力を落とさないようにしましょう。

田中医院