まだまだ暑い日が続いていますが、少しは涼しくなってきたようです。この暑かった夏が終わり涼しくなると、体調を大きくくずしやすいので注意が必要です。免疫力が落ち、コロナなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。冷たいもの、水分の取りすぎなどで、胃腸は弱っています。食欲が落ちているという人は要注意です。

食欲を出すためにスパイス類やハーブを(香辛料といった方がよいかもしれません)適切に取ることをお勧めします。ハーブというのは雑草と思えるものが多く、その生命力はすごいものです。例えばミントです。さわやかな匂いで、やさしそうなハーブですが、その繁殖力の強さには驚きます。鉢植えで育てたのではわかりにくいですが、地植えにして育てるとそのすごさがわかります。かなりやせた土地でも育ち、他の植物を駆逐して勢力を拡大し、気がつくと、ミントだらけになっています。ハーブを摂取することはこの生命力を身体に取り入れて元気になるのだと実感します。

香辛料は何をとればよいかというと、匂いをかいで好ましく感じるものがよく、お茶として飲んでもいいし、香辛料として食事とともにとってもいいです。味が好ましいというのもよいです。効能など調べて自分に合うものを探すより適切なものを選べる確率が高いし、簡単です。例えばニンニクです。においや味を好ましく感じる人は積極的に取りましょう。元気になります。スパイス類はにおいが強いものが多いのでわかりやすいです。シナモン、コリアンダー、クローブ、紫蘇、クミン、フェンネルなどが有名です。あまり匂いのない香辛料トウガラシ、ショウガも味が好ましければ積極的にとることを勧めます。

以前ブログで「良薬口に甘し」というのをかきましたが、この「においを好ましく感じるものは身体に合っている」という話は「良薬口に甘し」の「身体に合っている薬はおいしく感じる」と同じことです。効能などを調べて自分にあっていないのではと思っても、おいしく食べられるなら、おそらく身体に合っているので、積極的に摂取することをお勧めします。

しかし、極端に取りすぎるのはバランスをくずすのでよくありませんし、食べると下痢したり、食欲が落ちる、胃の調子が悪くなるなど不都合が生じる場合は止めるほうが無難です。

田中医院