2、3ヶ月前、寒くなり始めた頃書くべきテーマだったと思いますが、今思いついたので、あまりタイムリーではありませんが、書きます(そのときの思いつきで書いているブログなので、こうなってしまいます)。

お腹が張る原因というのはいろいろありますが、ここでいうのは寒い時期になるとお腹が張るというものです。この原因は、お腹が冷えて、腸の働きが悪くなり、ガスが吸収されなくなって起きるのです。そういっても、気づいていない人もけっこういらっしゃいますが、寒い時期に「お腹が張るなあ」と思ったら、これが怪しいです。

では、お腹が張ったらどうするかということですが、冷えたのがいけないのですから、お腹を温めればよいのです。しかし、お腹をカイロなどで温めてもよくならないこともしばしばあります。なぜかというと、足が冷えているからです。冷えてお腹が張ってくる人は、ほとんどの人で足が冷えています。特に足底が冷えていると良くありません。なぜかというと、足の裏は毛細血管が発達しているので、ここで身体の中心から来た温かい血液が、効率よく冷やされてしまい、血液が冷たくなります。身体の方へ戻る血液は、冷たくなったままでお腹の中を通っていきます。すると身体の中からお腹が冷えてしまい(つまり直接腸が冷えてしまう)、お腹が張ってくるのです。身体の中から冷えてしまっては、外から温めても効果は薄いです。夏に家の中でクーラーをつけていれば家の中が暑くならないのと同じです。

要するに、足を、特に足の裏も温めるべきなのです。ここで靴下を二重にはいたり、レッグウォーマーをつけても、足が冷えてからではあまり効果ありません。冷たくなったものを温めるには温めるのがよいのです。カイロやストーブで足を温めるということです。

食べるものや飲むものも、冷たいものは避け、お腹が温まるものを取るほうがよいです。トウガラシ、生姜などのスパイス類やネギ、根菜類などです。果物は基本的には冷えるので、食べないほうが無難です。

漢方薬は桂枝加芍薬湯や大建中湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などを使いますが、温めるのが一番です。

田中医院