漢方薬の飲み方
夏の暑さに負けてブログ書くのをサボっていたら、あっという間に3ヶ月過ぎていたのに驚いています。
何を書こうかと考えていたとき、漢方薬の飲み方をしばしば聞かれることを思い出しました。
飲み方は薬局が説明していると思ったら(昔は説明していました)、そうでもないようなので、これはいけないと思い、説明します。
煎じ薬の飲み方から説明すると、理解しやすいので、関係ないかもしれませんが、本来の漢方薬の飲み方を、簡単に説明します。
生薬を土瓶に入れ、600mlの水を加え、細火で約半分(300ml)になるまで煮詰めます。茶漉しでかすをこしたものが1日分で、1日に2回(1回150ml)か3回(1回100ml)に分けて飲みます。
一般の顆粒薬などもこれに準じればよいのです。つまり、1日2回で処方されている場合は、150mlのお湯に入れて溶かし、1日3回で処方されている場合は100mlのお湯に溶かして飲むのです。
ここで注意点がいくつかあります。
1、インスタントコーヒーと違い、簡単に、サッとは溶けません。少し混ぜてください。それでもなかなか溶けないことも多いです。当院では、治療効果を上げるため、生薬の粉末を、加えることがあり、これは溶けません。この場合は、ある程度、溶かせば十分です。
2、お湯は熱いほうが溶けるので、熱いほうがよいです。ただその量は、150mlや100mlにこだわらなくても結構です。飲む量が多いと思ったら、半分くらいまでなら減らしてもかまいません。ただし、まずいからといって、お湯の量はあまり増やさないでください。薄まりすぎると、効きが悪いです。
3、まずいからといって、薬を飲んだ後、水は飲まないでください。薬が薄まってしまいます。口をゆすぐ程度にしてください。
お湯に溶かして飲めない場合は、口の中に水と漢方薬を入れて、口の中で漢方薬を溶かすようにして飲むのを勧めます。お湯にきちんと溶かすことより劣りますが、そのまま飲むより、効果は良いです。
粉のまま飲むのは、インスタントコーヒーをお湯に溶かさず粉を口に入れて飲むのと同じなのです。