先日、よく眠りましょうと書いたら、眠れない場合はどうするのですか?と聞かれました。眠いので床に入っても眠れない、寝ついても早く眼が覚めてしまい、それから眠れなくて困っているそうです。
 不眠の人、最近多いと思います。今の仕事はPCなどで眼を酷使することが多いため、眼精疲労から肩こりが生じ、この肩こりが慢性的になっているために不眠が起きていると、私は考えています。肩こりが不眠を引き起こす、とは現代医学ではあまりいわれません(私の無知かもしれません)が、現代医学以外ではわりと知られたことです。実際、肩こりをほぐすと、今まで眠れないといっていた人が良く眠れるようになるので、肩こりは現代人の不眠の大きなファクターと思っています。ただ、肩こりがなくなっても眠れない、という不眠の方も当然いらっしゃいますので、一概には言えませんが。
 で、肩こりを取るにはどうすればよいかというと、これがなかなか難しいのです。というのは、原因である眼の酷使がやめられないからです。薬はほとんど効きません。漢方薬も然りです。原因となっている眼の酷使をやめ、眼を休ませることが一番良いのです。が、そうはいかないでしょうから、携帯電話、テレビ、読書などをやめ、仕事以外で眼を使わないことが重要です。その他、仕事でPCを見るときの姿勢や眼の位置などにも注意が必要です。あとは一般的にいわれる肩こり治療です。ネットで「肩こり」を調べるといっぱい出てきます。自分にあったものをやればよいと思います。

田中医院