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漢方薬の実験
たまには科学的な話をします。蒸し暑いこの時期なので、水はけをよくする薬、五苓散の実験のお話です。 まず、何も処置していないマウス(ハツカネズミ)に五苓散を投与し、尿量を測定してみます。五苓散には利尿作用がある […]
2019.06.28
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(続)プラシーボ効果
前回、プラシーボ効果についてお話しましたが、今回はその逆のノセボ効果についてです。ノセボ効果というのは、プラシーボ効果の逆とも言えるもので、薬効のない偽薬で有害作用が現れることをいいます。たとえば小麦粉を薬のように思わ […]
2019.05.31
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プラシーボ効果
プラシーボ効果ってご存知ですか?薬効のない偽薬(たとえば小麦粉)の投薬によって、(心理的効果で)ある病気が良くなることです。たとえば頭痛が起きている人に「この頭痛薬よく効きますよ」といって偽薬を飲ませ、頭痛が改善すれば […]
2019.04.27
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湯、散、丸
葛根湯、当帰芍薬散、八味丸などの漢方薬の方剤名の最後に「湯」とか「散」、「丸」などという字が付いていますが、意味があるのをご存知ですか?「湯」というのは生薬を水で煎じ、その煎じ液を漢方薬とするものです。「散」というのは […]
2019.03.29
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五臓六腑
「これ、おいしいね、五臓六腑にしみわたるね」というときの「五臓六腑」は全身の臓器を示す東洋医学から来た言葉ですが、五臓とは何を指すか、六腑とは何を指すか知っていますか。 五臓は肝臓、心臓、肺、腎臓と4つ答えられる方も […]
2019.02.27
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インフルエンザに注意しましょう
今年はインフルエンザが、かなり流行っています。かからないためには、どうすればよいでしょうか?と患者さんにしばしば聞かれますが、答えは簡単です。寝不足、過労などに気をつけ、睡眠時間と食事に注意をし、処方されている漢方薬を […]
2019.01.30
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(続)眠気を覚ます漢方薬
前回に少し補足です。葛根湯はいくつもの製薬会社から販売されています。どれも同じかというと、葛根湯に使われる生薬の7種類は同じですが、使われている生薬の品質と、生薬の使用量が製薬会社によって違っています。目を覚ますのに重 […]
2018.12.28
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眠気を覚ます漢方薬
受験シーズンなので、眠気覚ましの漢方薬について書きます。漢方薬で眠気を覚ます薬があるのかというと、本来の使われ方ではないのですが、あります。それは意外かもしれませんが、風邪薬で有名な葛根湯です。現代薬の風邪薬というのは […]
2018.11.30
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好転反応
先日、漢方薬飲んで調子悪くなった患者さんに「調子が悪いのは好転反応でしょうか」と聞かれギョッとしました。私はこの「好転反応」という言葉は大嫌いなので、驚いてしまったのです。というのも、「好転反応」という言葉は、漢方薬を […]
2018.10.31
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(続)水逆
前回の続きです。水逆の治療からいくつか学んだという話です。 「五苓散は生薬を煎じるよりも生薬を粉末にした方が効果が高い」と明治時代の漢方の大家、浅田宗伯が本に書いてますが、そのとおりだと知りました。前回の話には書いていま […]
2018.09.29